小 原 道 城 書道美術館

癒しと喜びと感動のアート空間
癒しと喜びと感動のアート空間

所】 札幌市中央区北2条西2丁目41番地

札幌ビル2・2 

(旧 セコム損保札幌ビル)2階  

【入館料】300円(大学生以下無料)

【開館時間】 午前10時~午後5時

【休館日】 毎週月曜日

      年末年始・お盆休み・作品展示替えの期間                  

 【交通】 JR札幌駅より徒歩5分, 地下鉄大通り駅より徒歩5分                         

 

※一般財団法人北海道書道協会 

代表理事 小原道城先生 ご文章より~ 

私は大学3年生の時、初めて東京国立博物館で中国の書と拓本展を鑑賞し、大きな感動受けました。3年生の時には、北海道に美術館建設を願い、北海道芸大学五分校の書道科・美術科の学生に働きかけて署名運動と10円玉募金運動を興しました。高校の教師になってからも本物の美術品に触れることの意味の大きさを考え、30歳から書道資料の収集を始めました。

そして【書道文化を普及し書と親しむ機会を増やしたい】という思いで40歳で教員を退職し、念願実現のため書家と書道教授をしながら月刊書道競書誌を立ち上げ、書道の研究団体を起こし、書の振興に努めて参りました。そのような中で、常に「書道の美術館を開設したい」と思いを抱き続けてきました。以来40年を経て一般財団法人北海道書道協会を設立、多くの方々からご教示いただき、平成25年8月書道美術館開館の運びとなりました。

まだ書道に関心を持っていない方でも、ぶらりと会場を訪れて、墨の香にひたり、作家の生命讃歌を聞き取り、さわやかな歴代書人の書魂に接していただければ幸いです。  

第32期特別記念展

蝦夷地から北海道へ

時代の群像の書 展

 

令和5年12月7日~

     6年3月31日

 

年末年始休館日

 令和5.12/18~令和6.1/8

第31期特別記念展

 

生誕150年記念 比田井天来 展

 

令和5年8月4日(金)~11月30日(木)

※8/13~15はお盆休み。

 

 比田井天来は、明治5年(1872年)長野県北佐久郡協和村で生まれ昭和14年(1939年)に68歳で没した。生誕150年えお銘打つゆえんである。名は鴻、字は象之、天来は雅号である。幼少時は依田稼堂に漢学を学び、26歳で上京してからは日下部鳴鶴に師事した。鳴鶴の門人は3,000人と言われるが、天来は鶴門四天王と呼ばれた4人の高弟の内の一人である。

 天来は古典を多角的に研究し、臨書に新しい方法をもたらした、俯仰法を解明し、漢字各体に剛毛筆による重厚な格調高い書風を樹立した。また天来の門弟には、近代詩文書を提唱した金子鷗亭、前衛書を率いた上田桑鳩比田井南谷、小字数を提唱した手島右卿などがおり、天来の卓越した指導力が現代書の新しい原動力になったとも言えることから、天来は「現代書道の父」と称されている。

 今回展では天来の作品45点を公開する。楊守敬がもたらした古碑法帖や拓本から影響を受けた巌谷一六・日下部鳴鶴の流れをくむ天来の悠々たる書業をご覧いただきたい。

第30回特別記念展 

開館10周年記念 大屏風展

令和5年4月7日(金)~7月30日(日)

小原道城書道美術館は、多くの皆様に本物に触れていただき、書道の魅力や奥深さを楽しんでいただくなど、書道文化を振興するために、平成25年8月にオープンしました。以来29回の企画展を重ねて参りましたが、本年開館10周年を迎えるに当たり、当館に多数蔵されていながら、日頃眼にすることが少ない屏風に的を絞った展覧会を開催いたします。

屏風は、元来「風を屏(ふせ)ぐ」実用的な調度品でしたが、次第に装飾性や芸術性が加味され、後には書画表現の一つの型式にまで発展して来ました。

本展では、小画面の二曲から大画面の八曲の作品まで、また鴨居下までの高さを持つ大きな屏風から60㎝ほどの小さな屏風まで、様々な屏風を展覧いたします。それぞれの作者が、あるいは書にあるいは絵画に、屏風の型式を巧みに活かしながら芸術空間を産みだし、人々に親しまれ愛好されることにより、生活領域はもちろん精神領域にまでも、大きな刺激や活力を与えて来ました。しかしながら、生活様式の洋風化・合理化に伴い、近年ではその魅力が忘れがちになって来ていることも否めません。

今回展では、書の屏風では巌谷一六・山岡鉄舟・日下部明鶴・川村驥山・桑原翠邦・中野梅山・石飛博光・金子卓義の作品を、画の屛風では中林梧竹の作品、諸家合作の屏風と13点の屏風作品を展覧いたします。岡本豊彦だけが、近代から現代に至るまで、多くの作家達が挑んだ芸術空間の豪華さ・面白さなど、その魅力を感じとるきっかけとして頂ければと願っています。

小原道城屏風展

大屏風展に合わせ、小原道城の屏風作品4点を展示します。書画の小品をちりばめた貼り交ぜ屏風、俳句や大学の屏風、各体を交えた屏風など、これまた多様な屏風作品となっています。どうぞお楽しみください。

        (小原道城書道美術館 副館長 宮田成生 先生のご文章より)

第29期特別記念展

咸宜園の人々展

 ~九州の地から羽ばたく~

 

令和4年12月6日(火)

~令和5年3月31日(金)

 

年末年始の休館日

 12月19日~1月9日

 

 

 

 

 

咸宜園(かんぎえん)は、江戸時代後期の私塾である。

 広瀬淡窓によって大分県日田に開設され、その全寮制・入退自由・身分年齢の無差別・公正な成績評価などにより、個性を重視した近代性を有するものと私塾として80年間存続し、多数の優秀な人材を輩出した。塾生数は全国から前後約4,800人に及び、江戸時代を通じて他を圧倒する私塾であった。

 開設者広瀬淡窓は、教育者であると同時に、儒学者・漢詩人として著名である。豪商の家に生まれたが、生来虚弱なため学問を志し、福岡藩の儒学者亀井南冥・昭陽父子に学んだ後、郷里で私塾を営む。

 文化十四(1817)年独創的なシズテムの咸宜園を創設し、熟生の教育の傍ら、儒学の追求・漢詩の創作を行い、同郷の文人田能村竹田を始め、京阪の頼山陽・梁川星巌・篠崎小竹・菅茶山など著名な文人達と交際した。塾生は、その後、弟旭莊、養子青邨、甥の林外らに受け継がれ、明治に至っている。塾出身の著名人には、高野長英・大村益次郎・平野五岳・長三州などがおり、幕末維新期を担う人材が育った。また、他の塾出身者達も各地で私塾を興し教育活動を行うなど、その影響は広く深く及んだ。

 本展では、広瀬淡窓及び旭莊・青邨・林外の歴代塾主・淡窓・旭莊の師である亀井南冥・昭陽、友人の田能村竹田、そして門下生の中から、帆足杏雨・平野五岳・田能村直入・長三州・吉嗣拝山・清浦奎吾の書画作品40点余を展覧し、咸宜園に集い学んだ人々の熱い息吹をご紹介する。

小原道城書画展

✦中国拓本展 漢代から北魏に至る碑の拓本四点を展覧。隷書から楷書体に移り変わる時期の書で、みることのできない稀有な拓本

✦様々な硯

第28期特別記念展

   中国近現代の書画 展

               ~強靭なる文雅の伝統~

会期;令和4年8月4日㈭~11月30日㈬ 

8/13~8/15 お盆休み

中国近現代の書画 展 ~強靭なる文雅の伝統~

中国の近代化は、1911年の辛亥革命による清朝打倒と翌年の中華人民共和国成立を起点に、長く複雑な混乱と闘争を経て、1949年中華人民共和国の成立により実現しました。この間にあって、めまぐるしく変転する時代の制約を受けつつ、様々な芸術的・思想的・政治的立場に入った人々22名を取り上げ、その所産である書画作品40点余を展覧します。呉昌碩・斉白石・王一亭ら芸術家の一群、清朝末期の変法維新運動と提唱した康有為、一方で清朝末期の打倒を目指す革命派の孫文、中華民国にあって軍紳政権を担った黎元洪・徐世昌、清朝の末代皇帝愛新覚羅溥儀と遺老の鄭孝胥・羅振玉、新世代の文化人の魯迅・郭沫若、国民党右派の汪精衛、共産党の毛沢東などの政治家、更には現代の書家の啓功・沈鵬など、重厚で多彩な人達です。これらを通観すれば、それぞれが古典を素養に持ち、伝統的な詩書画の世界を踏まえつつ、自己表現を行っており、脈々たる中国の伝統芸術の強靭さが伺えるものと思います。

✦小原道城書画展

書は四点「雨収花竹涼」「対批益相思」「鷹眼」「春輝」画は二点、いずれも自然を称え、幽邃さを愛で、心を休める境域への憧れが籠められいます。

中国拓本展

顔真卿「顔勤礼碑」「東方朔画賛」「多宝塔碑」

秦漢瓦当拓本展

秦漢時代の古い瓦当の拓本10点を展示。こんなところにも文字を書きつけてやまなかった、中国人の文字の深さに驚き感心される方も多いのではないでしょうか。

※「書の研究」9月号より抜粋

 

 

第27期特別記念展

『女性の書画展』~江戸から昭和まで

会期:令和4年4月7日(木)~7月31日(日)

つい一時代前まで、女性が己を貫いた生き方をするのは、困難が伴った。江戸の世はことに厳しかった。それは封建時代の価値観やそれに基づく身分制度や家制度によるものであった。しかし、そのような中で、身分や家を離れた対等の場があった。それは学術・芸術の分野である。周囲の理解や導きを経て学芸を磨いた女性達は男性達と対等に交際した。江馬細香・亀井少琴・原采蘋・太田垣蓮月・梁川紅蘭などは、漢詩、書画、和歌などに優れ,「閨秀」

と呼ばれつつも男性文人達からは敬意をもって迎えられた。

 明治に入り、西洋文明の流入に伴い、女性の生き方にも大きな刺激がもたらされたが、人々の観念や社会・政治的な制約はなお根強くなかなか女性の自主的な生き方は難しかった。しかしそのような中、学術・芸術を中心に多様な生き方に挑戦する人々が増えていき、少しずつ存在感を示すようになった。文学では与謝野晶子・柳原白蓮など、書では比田井小琴など、教育では跡見花踁など、社会運動では与謝野晶子・平塚らいてうなどの人々である。

 そして戦後、新憲法に両性の平等が謳われ、女性の政治参加や社会参加が制度的にも保証されるなど、女性の地位の向上に伴い、広範な分野・地域で女性の活躍が見られるようになった。その一端として、書では熊谷恒子・松本春子・篠田桃紅など、文学では森田たま・三浦綾子・原田康子など、絵画では小倉遊亀などを挙げることができる。本展では、これら女性の先達として学術・芸術などの分野で気を吐き、自らの世界を切り開き、築き上げてきた人々の作品世界を、館蔵書画を通じて窺う。

第26期特別記念展

『西の鉄斎・東の晴湖展』

会期 令和3年12月7日(火)~令和4年3月31日(木)

年末年始12/20~1/10まで休館日

富岡鉄斎・奥原晴湖は、幕末から明治にかけて活躍した同年代の文人画・南画家でした。本展では、鉄斎・晴湖の諸作品を展覧し、今一度その豊かな世界を見つめ直します。

✦小原道城水墨画展)

書:金文大字書・草書の唐の買島の詞【尋隠者不遇】

画:四季の連作、水墨のみで趣深く表現されています。

✦中国拓本展) 

鄭道昭の作品。孔宙碑。拓本折帖として西狭頌・道因法師碑・王義之と孫過庭の草書千字文。

第25期特別記念展

「近代日本画と帝室技芸員の人々展」

会期:令和3年8月10日(火)~11月30日(火)

<帝室技芸員制度とは>美術の奨励・発展を図るため、皇室の保護により美術館を顕彰・優遇した制度。明治23年以降昭和19年までの間に13回にわたり選考され、日本画家を中心に洋画家・彫刻家・工芸家など、合計79名が任命された。

第50回記念

「私のこの一作 心華社書展」

会期:令和3年7月6日(火)~8月1日(日)

午前10時~午後5時(最終日は午後4時)

入場無料

 

第18回 小原道城・書と水墨画の小宇宙展

会期:令和3年6月26日(土)~7月4日(日)

※6月28日休館

  入場無料

主催:小原道城個展実行委員会 

第17回個展(北海道近代美術館で開催)の会期中に小品展を同時開催

 

第24期特別展

小原道城を形作る

   五人の師匠 展

令和3年4月6日(火)~令和3年6月20日(日)

 書家小原道城は、多くの優れた師匠と巡り会い、その指導・誘掖を得てひたすらこの道を歩んできた。そして、齢八十を越えるに至った今、自分を導いてくれた師匠達の温顔を思う。

稲垣蓬雪先生は、栗山高校一年の時赴任。小原を書道の魅力に開眼させ、書家への道を志向させた。

青沼秀鳳先生は、北海道学芸大学岩見沢分校で、包容力のある人柄を熱情で導き、書道の普及、振興活動を誘発させ、金丸梧舟先生は、同札幌校で、学問・教育・創作一体の範を示された。 同時期、小中学校時代の師、室田繁先生の紹介で門人となった繁野三郎先生は、小原のもう一つの夢である絵画の大家として、色彩の美を提示し、後の中国画への志向を育てた。 そして、桑原翠邦先生は、集中講義など通じ、古典の臨書を源泉とする力強く品格のある書を示された。いずれも独自の個性を持ちつつも芸術を希求する強い熱情では共通している。小原道城を育て作ってくれた大きな存在であり、血肉とも精神ともなった先生達である。本展では、これら五人の師匠達の作品を一堂に展覧し、それぞれの師業の世界をご紹介する。様々な表情を見せつつ語りかけてくる作品の数々。その魅力、影響力、大きさをぜひご堪能いただきたい。

 

第23期特別記念展

犬養 毅と

    昭和政治家の書展

 令和2年12月8日(火)~令和3年3月31日(水)

  (年末年始:12/21(月)~1/11(月)休館)

 犬養毅(木堂、1855~1932)は、第1回衆議院議員選挙当選以来、終生議員として活躍。憲政の確立・藩閥の排除・普通選挙の実現に尽力し、尾崎行雄とともに「憲政の神様」と呼ばれた。満洲事変後に総理大臣に就任し、その収拾に当たるが、翌年五・一五事件により首相官邸で暗殺された。犬養は、孫文などアジアの亡命政治家や文人との交流を積極的に行うほか、幼少期からの漢学を根柢に、木堂と号して、独特の書作品を多数産み出した。

 本展では、犬養毅の作品を中心に、若槻礼次郎・浜口雄幸ら政治政党を守ろうとした人々、米内光政・山本五十六ら戦争に懐疑的でいながら結局それを担う事となった人々、そして、吉田茂・岸信介・池田勇人・佐藤栄作・田中角栄ら、敗戦後の日本の再建・発展に関わった人々など、激動の昭和戦前・戦後の宰相を中心に26名の書作品50点余を展覧し、これら政治家と書との関わりを振り返る。

 

第22回特別記念展 

近代詩文書の父   金子鷗亭 展

令和2年8月6日(木)~11月29日(日)

(8/13~8/15 お盆休み・休館 月曜日)

金子鷗亭(かねこ おうてい)1906~2001

北海道松前の出身。大正10年15歳で札幌鉄道教習所に入学、同級には桑原翠邦・三宅半有などがいた。大塚鶴堂・川谷尚亭などから書を学ぶ。昭和4年に函館師範学校を卒業、同年札幌に来遊していた比田井天来と出会い、上京を勧められた。昭和7年、上京して天来に師事し、翌8年には上田桑鳩が結成した書道芸術に参加。「現代に活きて居る吾等には現代の書がなければならぬ」との合い言葉のもと、新たな書理論が模索されるなか、鷗亭は「新調和体」の考え方を提唱・実践していった。

「新調和体」は、素材を「日常使用している日本語の詩歌、俳句、言葉」に求め、古典を踏まえつつ運筆のリズムを重視して、読める事・格調高く表現することを目指した。

戦後、大衆社会の到来を背景に、毎日書道展に「近代詩文書」部門の開設を働きかけ、昭和29年に実現。更に昭和35年には日展の会員に推挙され、「近代詩文書(調和体)」の思想を広めた。昭和42年には日本芸術院賞、昭和62年には毎日芸術賞を受け、同年文化功労者となり、平成2年には文化勲章を受章した。特に、「全国戦没者追悼之霊」の揮毫で知られる。また、全国各地で書道の啓蒙活動を繰り広げるとともに、毎日書道展の運営に深く携わり、展覧会活動や美術館新設運動にも力を注いだ。北海道函館美術館や国立新美術館の設立には大きな役割を果たした。子息金子卓義(かねこ たかよし)・孫金子大蔵(かねこ だいぞう)も書家として知られ、本展ではその作品も展覧する。

第21期特別記念展

  上田桑鳩と北海道の門流展

令和2年4月7日(火)~7月31日(金)

 

上田桑鳩(うえだ そうきゅう)(1899~1968)は、兵庫県吉川村(現 三木市)出身の書家である。

 昭和四年比田井天来に入門し、多様な古典を学んだ。昭和八年書道芸術社を結成して「書道芸術」を創刊し、造形としての書について論評を発表。昭和十四年に天来が死去した後は、翌年自ら奎星会を結成し主宰した。そして、古典研究を行うかたわら、前衛書の可能性を追求した。

「書は文学に隷属しない独立した造形芸術である」との考えのもと、多岐にわたる主張と実践を行い、字形のデフォルメや布置などの造形性、連筆・藁筆・膠入りの墨などの素材研究など、実験的な要素も強いが、書の概念の拡張を迫る斬新さ・大胆さで、強いインパクトを与え、晩年には岩絵の具による彩書を手がけたり、陶芸・絵画・舞台芸術などにも取り組み、現代書の形成に大きな影響を与えた。

 その門流からは、書としてあくまで文字を重視する立場から、文字を離れて抽象芸術に進む立場まで、多様な傾向が見られるが、個性を重んじ時代精神に添った新しい書芸術を樹立していこうという考えは一貫している。

 桑鳩生誕百二十年を記念し、本展では桑鳩の作品を中心に、北海道における門流の人々、木村蒼人、塩崎学、竹下青蘭、中島青霄、長沼透石、西田撤心、野坂武秀、八重柏冬雷、八氏の作品を一堂に展覧し、桑鳩とそれに続く人々の熱情が生み出した新たな書の姿をご覧頂きたい。

第20期特別記念展

   桑原翠邦 展

令和元年12月6日(金)~

  令和2年3月31日(火)

 

桑原翠邦(1906~1995)は北海道帯広出身で早くに両親を亡くしたことから、16歳で学費免除の札幌鉄道教習所に入学。ここで書を大塚鶴堂に学び、同学には金子鷗亭らがいた。卒業後札幌鉄道局に就職する。昭和4年24歳の時に、比田井天来が来道し、その才能を見出され大塚鶴堂、川谷尚亭らの後押しもあり3年後に上京。天来に就いて書を探求し将来の後継者と認められていた。「書宋院」を設立、「旅の書家」と言われるほど全国行脚し天来の古典筆法を伝えるとともに、古典の臨書を源泉として、その中から力強く品格ある作品を産み出していった。本展では、翠邦の壮年期から晩年に至る多様で格調高い作品、約40点を一挙展覧する。

第19期特別記念展

明治・大正・政治家の書展

令和元年8月6日(火)~11月30日(土)

※お盆休みは8月13日(火)~15日(木)まで

 

 

第18期特別記念展

頼山陽と一族の書 展

平成31年4月5日(金)~7月31日(水)

 

江戸時代後期の儒学者頼山陽(らい さんよう)は、歴史家、思想家、漢詩人、書家、文人として、後代に至るまで大きな影響を与えた。本展では、山陽を中心に、父春水、叔父春風・杏坪、そして子の聿庵・支峰・三樹三郎の書画を展覧し、一族の人々の学芸への強い関心、高い教養、そして優れた芸術を紹介する。

第17期特別記念展

 

書家

 青沼秀鳳の偉業展

   

 

平成30年12月5日(水)~

 平成31年3月31日(日)

 

年末年始の休み

12/25(火)~1/9(水)

 

人を愛し 書に惚れ 

酒を愛した・・・・

 

 

 

青沼秀鳳(1907~1980)は、蘭越村の出身で、北海道教育大学を拠点に、書家・書道教育者・大学人、また書道界の指導者として、道内外に偉業とも言うべき大きな足跡を残しました。その人となりは、おおらかで包容力があり、衒いのない庶民的な人柄から、おおくの人々に親しまれ、「人を愛し、書に惚れ、酒を愛した」と評されています。書は、石井梧鳳、次いで丹羽海鶴に学び、三十歳頃からはかなを、四十歳頃からは、明清の書を研究。当時、東北・北海道でただ独り、明清の書風を確立し、旺盛な創作力で多くの優れた作品を産出しました。かたはら、書道教育の振興に勤め、書道教育団体においても要職に務め、競書誌を創刊するなど強力な活動により、戦後の本道書道教育界に重きをなしました。更に、全国的な書道教育団体においても要職にあり、書道教育の振興に関わり大きな役割を果たしました。また師を慕う門下の志向を見究めて、藤根凱風・中野層翠・石井詩都夫・本間孤峯・小原道城・羽毛蒼州など、現在活躍中の有力な書家・書学者も輩出しています。

本展では、その作品・遺品などを通して、書家青沼秀鳳の世界を現出します。

 

第16期 北海道150年記念展

 

松浦武四郎と 幕末・明治 北海道ゆかりの人の書展

会期:平成30年8月7日(火)~11月30日(金)

お盆8/13~8/15が休館です

 

幕末・明治の流動時代、北海道の近代に関わった人々の書を展覧。詩文・書画という共通の教養や趣味から産み出された作品の数々から時代と人を振り返ります。

 

 

 

特別記念展第15期 「日下部鳴鶴と門流展

会期:平成30年4月6日(金)~7月31日(火)

休館日が毎週月曜日に変わります。

 

明治の三筆の一人で近代書道の父、日下部鳴鶴とその門流8名の多彩な作品47点を展覧します。

特別記念展 第14期展

 

かな響宴~かな書家と名歌展

 

平成29年12月6日(水)

    ~平成30年3月31日(土)

 

年末年始:12月26日(火)~平成30年1月9日(火)まで休館

 

 

 

特別記念展 第13期展

 

幕末の三筆・市河米庵

     と一族門流展

 

平成29年8月5日(土)

   ~11月30日(木)

 

北魏の造像記・龍門20品

✦石印材・鶏血コレクション

 

市川米庵(1779~1858)は、江戸唐様の大家、巻菱湖・貫名菘翁とともの幕末の三筆の一人として知られています。儒学者・漢詩人市河寛斎の子として生まれました。はじめ米芾の書風を学んだ後、別に一家の書法を打ち立て書を教えるようになりました。その書風は剛健で大変流行し、米庵の名は狂歌にも謳われるほどでした。・・・・・・本展では米庵中心に一族の書画、山本香雪・中林梧竹ら門流の書、併せて四十点余を展覧します。

特別記念展  第12期展

 

近代文学者の書展

 

平成29年4月6日(木)

    ~7月31日(月)

 

小原道城の書・画

✦ゆかりの硯たち

 

概ね明治時代に生まれ近代文学を築いた文学者の書作品を展覧します。・・・・

これら文学者の書は、書としての巧拙を超えて、言葉の芸術である文学を、作者自身が肉筆で表現しているところに意味があります。

どうぞその文学と書の融合の世界をご堪能ください。

                  (副館長 宮田先生のご文章より抜粋)

 

特別記念展 第11期展

 

会期

平成28年12月7日(水)~

  平成29年3月31日(金)

 

年明けは

平成29年1月11日(水)から開館です

 

卓抜の人と書 辻本史邑展

 

 

✦北魏 鄭道昭の名蹟

✦中国・記念墨・鑑賞墨

 

特別記念展 第10期展

 

会期

8月5日(金)~11月30日(水)

 

清朝 華やぐ文墨の世界展

特別記念展 第9期展

 

会期4月6日(水)~7月31日(日)

 

書に探る

激動の幕末維新展

 

幕末維新期を彩った群像25名をその書作品から紹介する。

✦五漢・三国魏の拓本展

✦日本・中国の珍硯・銘硯(第2弾)

特別記念展 第8期展

 

会期12月2日~平成28年3月31日 

 

幕末の三筆 貫名崧翁 展

     (ぬきな すうおう)

 

 

『書の研究』№561 1月号P80より抜粋

✦貫名崧翁は、安永7(1778)年四国徳島に生まれ、文久3(1863)年京都で86歳で没した。・・江戸時代の儒者・書家・画家で漢詩に造詣があった。・・幕末の三筆として著名であり。その影響は明治に及んだ。日下部明鶴や内藤湖南が崧翁に傾倒し称揚したことから「現代書道の先駆者」と言われることもある。当時流行の書風は唐様の中でも明清風であったが、これに対し崧翁は晋唐風の書をたゆまず追求したのであった。・・今回展では、崧翁の書画作品40点余を展覧する。」温雅秀麗なその書画の魅力をぜひご堪能いただきたい。

✦中国の拓本に学ぶ~拓本と言っても建碑後まもなく細心の注意を払って採択した古拓本や、原石そのものがすでに失われて新しい石に彫り直した翻刻の拓本もあります。今回ガラスケースに収めて展示した拓本は、建碑後それほど経過しない時期に原石から採択した「古拓本」で、貴重な文化財。・・・

✦小原道城の常用文房四宝~小原先生が手本や作品を書く際使用している筆を中心に墨・硯・紙の一部を展示しています。

 

 

 

 特別記念展 第7期展

 

 

比田井天来展

(ひだいてんらい)

 

会期 8月5日(水)~11月27日(金)

午前10時~午後5時休館日 毎週火曜日 入館料300円 (大学生以下無料)

 

現代書道の父と称される比田井天来の作品46点を展示

○「拓本展」張猛龍碑・史晨碑の原拓・曹全碑ほか8点展示

 

 

 

第六期展

明治の三筆 「第3弾」

       日下部鳴鶴展

 

会期 4月1日【水】~7月31日【金】

 

  第一室・第二室・第四室⇒日下部鳴鶴展

 第三室⇒ 小原道城の書・画展

     欧陽詢の書/拓本展

 第四室⇒中国の石印材の数々

 

 

                    

ギャラリートーク

第5回 1月24日(土)小原道城先生 「なぜ北海道で巌谷一六展なのか」

 

第6回 2月7日(土)新谷谿雪先生 「巌谷一六と中国」

第7回

3月1日(日)

齊藤香月先生

「巌谷一六とその時代」

第8回

3月14日(土)

榮田翠渓先生

巌谷一六の書法

11月26日 小原道城書道美術館のトークギャラリー最終日です。【書の研究】のはじまり・・新谷先生が【書を一生の仕事としよう】と決意したくだり小原道城先生への思い・・新谷谿雪先生のお話は感動の一言!!!  盛会だった。

11月19日(水)小原道城先生のトークギャラリー全道から60人以上の【書を愛する人たち】が熱心に聴いていた。観ていた。直に聴く小原先生のお話は迫力があった笑いもたくさん!

10月29日(水) 紅葉映える札幌。齋藤香月先生のトークギャラリーに行けた!!香月先生の真っすぐで熱い熱い解説は初心者の方にも解りやすく沢山の方が集まっていた。

11月の香月先生の個展を楽しみにしています。岩見沢!懐かしい町!

~ 喜寿記念 齋藤香月個展  ~

 岩見沢市文化センター展示室

11月22日【土】~24日【月】

★11月23日【日】15時30分~

国際書道協会会長 小原道城先生による作品批評会🎵

 

 

■一筆入魂 道城の書・画展<第一、二、四室>

8月1日【金】~11月28日【金】まで

 

■王羲之の書/拓本展 <第三室>

 

■中国の銘筆の数々<ガラスショーケース>

札幌市時計台からすぐです!
札幌市時計台からすぐです!

平成26年7月28日まで

 

■北海道では初の企画展

没後100年 中林梧竹展

 

■小原道城【書と水墨画、懐かしの21点】

 

■鄭道昭の摩崖の書・拓本展(その1)

 

■書道美術館所蔵資料特別展示

<第三室>美術品としての筆筒

<第四室>道城の眼で出会った、古墨・記念墨の逸品

第三期特別記念展が始まりました。

 

平成26年4月2日~7月28日

没後100年を節目とした中林梧竹展

 

書道美術館報 第1号より抜粋

明治の三大書家と言われております。数多くの書ととも墨竹画も残しています。「仏前に供えた水で正午まで墨をすった」「弟子はもたなかった」「手習いを休まなかった」など多くのエピソードが伝えられいます。展示される数々の作品にどのような思いが込められておるのか興味がもたれています。

第1室~第4室 中国・日本の書、水墨画、拓本、絵画など多彩な作品を収蔵しており随時展示。
第1室~第4室 中国・日本の書、水墨画、拓本、絵画など多彩な作品を収蔵しており随時展示。
札幌市時計台から北へ歩いてすぐです!
札幌市時計台から北へ歩いてすぐです!

小原道城書道美術館、

開館特別記念展【第二期展】

12月5日(木)~3月28日(金) 待望の開催!!

 

天皇家書道ご進講を務めた~

桑原翠邦(号・魚目)の書流特別展(その1)

 

第三室~ 〈北魏の書〉龍門二十品拓本展

      ガラスケース内~ 甲骨文・金文